番組構成師 [ izumatsu ] の部屋

東京往復はANA。
機内で、「演歌は、ANA」、その意を強くした。

なぁに?「さいでっかぁ?」


沖縄往復はJALだった。演歌のプログラム、選曲がつまらない。
最近の演歌(というか、歌謡曲)が多かったからだろうか?

ANAの歌謡曲チャンネル。元アナウンサーの鈴木史朗氏がパーソナリティ。
パーソナリティと言っても、ラジオじゃないので、自分の思うまま、
アドリブで話す部分は無いに等しい。きっちりシナリオができている。
それが、結構、ぼくの耳を傾けさせる。

東京往復は同じプログラム。その中に「昭和の歌」というコーナーがあり、
今回は昭和42年-1967年の巻。

まず1曲目・・・・・・・

*『小指の思い出』 伊藤ゆかり

--あなたがかんだ 小指が痛い

「そりゃ~、痛いやろぉ、かまれたんやけん」
小学生のぼくは、可憐に歌うゆかりさんを見ながら、そう思った。

--きのうの夜の 小指が痛い

「まだ、痛いんやね。かわいそか」
あ~、ガキでした。


///////////////////////////////////////////////////////

*『君こそわが命』 水原弘

お~、メチャ久しぶりに聞くと、エエ歌やねぇ。

聞き耳「確かに、聞き耳立てちゃうわん」


水原弘さん、すっかり忘れとったわね。
昭和34年、『黒い花びら』で、第1回目のレコード大賞を受賞したのに、
勝新太郎と飲み歩き、体を壊し、借金の山。
その苦難から再起を賭けたのがこの『君こそわが命』。
で、見事にヒット。レコード大賞歌唱賞まで受賞し、復活したのだった。

--あなたをほんとは さがしてた 汚れ汚れて 傷ついて
--死ぬまで逢えぬと 思っていたが
--けれどもようやく 虹を見た あなたのひとみに 虹を見た
--君こそ命 君こそ命 わが命

ものすごい歌詞やなぁ。“瞳”に“虹”を見ちゃうんだもんなぁ。
そして、“君こそ命、わが命”。く~、きくっ!

しかし、二番まですんなり歌えてしまう自分がコワい。
水原さんがテレビで歌っている姿は全然記憶にないのだが、
つるつる、歌詞が口をついて出る。
ぼく、どんな環境にそだったんだろう?

でも、三番までは知らなかった。
その三番の歌詞に、秘密が隠されていた。

--あなたをほんとは さがしてた その時すでに おそかった
--どんなにどんなに 愛していても あなたをきっと 傷つける
--だからはなれて 行くけれど 君こそ命 君こそ命 わが命

あら、はなれて行っちゃうの? 遅かったの?
“わが命”にめぐり合ってよかったよかったソングだと思っていたのに・・・・・。
実は悲しい別れの歌だったと、『君こそわが命』誕生37年目にして
初めて知った。
う~ん、ムード歌謡の歌詞は深い・・・・・・。

深酒から足を洗えなかった水原さんは、巡業中、北九州で吐血し、亡くなった。
まだ40代前半だったはず。惜しいなぁ・・・・・・合掌。


////////////////////////////////////////////////////////

*『世界は二人のために』 佐良直美

--愛 あなたと二人 花 あなたと二人
--恋 あなたと二人 夢 あなたと二人
--二人のため 世界はあるの 二人のため 世界はあるの

「な~に勝手なこと言ってんだか、ばっかやどぉ!」
恋を知らないガキんちょは、そう思っていた。う~む、浅薄な子ども。
しかし、究極のわがままソング。個人主義、ここに極まれり!
当時、そんなことを言う人は確かにいたような気がする。

佐良さんは120万枚を売ったこの曲でレコード大賞新人賞に輝いた。
続いて『いいじゃないの幸せならば』という、これまた“自分勝手ソング”で
レコード大賞をも受賞し、スターの座についた佐良さんは、ドラマに出たり、
紅白歌合戦の司会をしたりと、八面六臂の活躍だった。

それが、突然、ブラウン管から姿を消した。
同性愛のウワサがきっかけだった記憶がある。

同性愛がほんとかどうかは知らない。
しかし、ウワサだけで活躍の場を追われるというのはヒドイ話。
テレビ局は、視聴者は、いつの世も冷たいものだ。

今、佐良さんは、家庭犬のしつけ教室を主宰されているとか。
その方面の著作もおありになるという。
お元気なんでしょう、きっと。

がんばって「がんばってください」



////////////////////////////////////////////////////////

こうした曲がはやった昭和42年-1967年。
平均的なサラリーマンの年収は、28万円台だったという。
はぁ~、今の20分の1以下・・・・・時代を感じる。

ANAの歌謡曲プログラム、役に立つなぁ。あなどれん。


他に「韓国の歌コーナー」があり、『カスマプゲ』、『釜山港へ帰れ』、
『珍島(チンド)物語』などが聞ける。よかね~。

ふとチャンネルをかえると『ハイウェイ・スター』が流れてきた。

次も、ANAにしよう!
スポンサーサイト