番組構成師 [ izumatsu ] の部屋


♪今日のBGM=Led Zeppelin 『How The West Was Won』


健康診断を受ける。
ほぼ年に一度の定期検診。定期といっても、けじめつかないフリーの身。
毎年同じ時期に受けられるとは限らない。前回受けたのは、もうおととしだ。

人生の半分以上が過ぎ去った今、ちょくちょく調子の悪いところが顔を出す。
ぼくは同じ年代の働き手と比べれば、軽い気持ちで病院へ行く方だろう。
病院へ行き、イスに座って診察を待つ患者さんたちの様子を見るのが好きなのだ。

別にヘンタイなのではない。
例えば、大きな紙袋を足元に置いた初老の夫婦。おじさんの表情は暗い。
荷物を見て、あぁ、入院なんだな、と思う。
看護婦さんが、おじさんの名前を呼ぶ。びくっとして立ち上がるおじさん。
看護婦さんが近寄り、

--今日から入院ですよね。じゃ、ご案内しますから、こちらへ。

看護婦さんは、きびきびさっさと歩き出す。
おじさんはよろよろついていき、おばさんが大きな紙袋をさげて歩いてく。
だんなさんの入院に、奥さんがついてきたんだ、きっと。

よく思う。逆の場合は、どうなんだろう?
奥さんが入院するとき、だんなさんは会社を休んで付き添うのか?
ぼくは今まで、だんな付き添い入院風景を見たことはない。
奥さんらしき女性が、ひとりで入院手続きをしているところを見たことがある。
奥さんだとわかったのは、看護婦さんが「あれ? ご主人は?」と尋ねたから。
奥さんは「いえ、仕事で」と軽く答えると、てきぱき手続きをして、
看護婦さんと共にあっさり病棟へと消えていった。

女性は、強いな・・。そう思った。

男は結局のところ情けないから、コワくてひとりで入院なぞできないのだ。
ぼくもいつか入院するようなことになったら、カミさんについて
来てもらうことだろう。
しかし、逆の場合でも、きっとぼくは付き添いでついていく。
ひとりで家にいる方のもコワいから。

そんなことを考えつつ、始まった健康診断、まずは体重測定から。
ぼくは学生時代から太れず、常に60キロそこそこ。
太っても65キロ以上になったことはなかった。

それが、20年程前、1日3箱吸っていたタバコをやめたら、
毎月、着実に1キロずつ増えていった。ちなみに吸っていたのは、
当時、労働者タバコとさげすまれていた(?)ハイライト。
今もあるのだろうか?

ぼくは太るのが嬉しくて、ヒマがあれば体重計に乗った。
ついに65キロを超えたとき、やった!と思った。
ところが、ひと月1キロ増のペースは衰えない。
70キロを超えたとき、いつ止まるのかな?と少し不安に。
75キロを超えたとき、ちょっとまずいんじゃないだろうかと不安も増し、
ついに80キロの大台に乗った時には、これは絶対にヤバいと思った。

今回は、78キロ。

--あと、3キロ、やせたいですね。

と、先生。はい、ぼくもやせたいです。

なんや?「あては3キロちょっとよん」


肺のレントゲンのあとは、胃透視。
胃弱だったぼくは、子どもの頃からバリウムに慣れていて、
今やバリウム飲みのベテラン、ごくごくいくらでも飲める。
威張れるようなことではないが。

しかし、昔のバリウムはまずかった。
まるで壁土をドロンとさせたような味。壁土、飲んだことはないけれど。
最近は、ストロベリーなんぞの味がして、結構いける。

肺も胃も、肝臓その他のエコー診断も、別に大した異常は認められず。
前回は胃にちょっとカゲがあり、胃カメラをすすめられ飲んだ。
今回はそれもナシ。よかった。

診断が終わり、街を歩いていると、おなかがゴロゴロゴロゴロ。
ホテルのトイレへ駆け込む。と、さっそく白いモノが・・・。

バリウムを飲むとなかなかお通じがない人もいる。
しかし、バリウムベテランのぼくは、放っておいてもきちんと出る。
なのに今日はぼんやりしてて、看護婦さんがすすめるままに
下剤を2錠も飲んだのだった。
その兆候が、飲んで10分足らずであらわれた。
なんとも素晴らしい効き目なり。
おかげで、トイレのはしごをするハメに。

トイレに座って考える。
どうしてウ○チは、疎まれるんだろう。入り口から出口まで、
1メートルと進まないうちに、当初は歓迎されていたモノが
下水に流されるまでになる。
下から出るからまずいのかな? オナラとゲップは、まったく同じモノだとか。
どちらも下品には違いないけど、オナラの方を我慢する人の方が
多いだろう。特に女性には。

オゾンホールが問題になって久しいけれど、オゾン層を破壊する
一番の要因は、世界中に放牧されている牛のゲップだそうだ。
地球から牛を抹殺すれば、オゾン層は守られる!!!
と、力説する人を見たことがある。ちょっと妙なご意見だと思うけど。

しかし、ぼくのおなか、どうにかならんか。
郵便局に行っては、トイレ。
銀行に行っては、トイレ。
図書館で本を探してては、トイレ。
う~む、落ち着かん。

どアップ「トイレ、貸そか?」


検査のために前日の9時からは飲まず食わず。
ハラは減れども、食べている間、じっと座っている自信がない。
すきっ腹。なのに唯一口にしたバリウムさんは、もう用済みと
さっさと出て行く。

あぁ、目が回る・・・・。


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そう出たか!、てな感じの「自己責任論」。

3人の人質を解放するために、政府は¥2,000,000,000(ちなみに20億円)使ったとか。
それを全額または一部、人質となった皆さんに負担していただこうという向きもあるとか。

あほくさ。

「イラクに留まりたい」「人道支援を続けたい」
3人が話したその言葉を聞いた小泉さんは、テレビ画面で見てもわかる
不快感を示した。

--そんなこと、言いますかねぇ。

だと。あほ。

--厳しい体験、辛かったろうに、よくぞそう言った!

くらい言わんかな。あんた(&ぼくら)のかわりに、3人は身を挺して
(挺身という言葉はイヤだが)イラクの人と共に歩もうと戦火の中へ出かけたんやで。

自らを守る意識に欠けていたということ、家族・友人・知人・恋人その他、
数多くの人々に心配をかけたということ、そんな部分では責められても
むべなるかなではある。

しかし、ここぞとばかりに退避勧告を拘束力のある法律と化そうというのは、
あまりにあまりな、露骨なやり方じゃないか? 鼻白む。
渡航禁止命令は憲法上可能だという議員も登場した。

3人を人身御供に、クニをぼくらの“あるじ”にもってこようとする人々。
困ったことに、その人々の言葉の耳障りの良さに同調する人の
これまた多いこと。

--まずは、謝るべきではないか。

--自己責任をとれない人間に他国の支援ができるのか。

等々等々、エトセトラ。

--家族はまず『迷惑をかけて申し訳なかった』と言うべきで、
--自衛隊撤退が先に来るのはどうか。

防災担当大臣の言。大人の発言。耳障りはいい。
「その通り!」と快哉を叫ぶ人もいるだろう。

でも、おかしくはないか?
自衛隊が派遣されたのが、彼らの自由が奪われた、まずは最も身近な
原因だ。それはもう論議の外なのか?

ある出来事が起こる、その根っこにある原因の原因を追わないで、
いかにも冷静な人間然としてその場を丸め込む言を発する。
そんな言葉に、なぜかぼくらは弱い。

為政者は、ぼくらの“そこ”を突いてくる。
権力は“ここ!”という時を逃さない。
あぶない、あぶない。人の良さは、この際、捨てなければ。

しかし、さすがだったのは、官房長官・福田さんの言葉。

--憲法に海外渡航の自由が保障されている。
--その前提のうえに、いろいろな観点から考えてもいいが、
--慎重に考えるべきだと思う。

さすが、アタマがいい。
先のことを考えながら、今はお茶を濁しておこうという寸法か。

--想定される危険から身を守る能力をもった組織は
--現在の日本国では自衛隊のほかない、ということで
--自衛隊が行っている。
--(イラク支援活動は)いまは自衛隊でなければできない。

防衛庁長官の石破さんのお言葉。
たいしたもんである。
自衛隊でしか支援活動はできんと言い切るところなぞ、大向こうから
かけ声が飛びそうである。

では、しっかり、見させていただきましょう。自衛隊による支援活動。

でも、いつでも逃げ帰ってきてくださいね、自衛官の皆さん。
今、命を落としたら、21世紀最初の殉職者として、
靖国神社に奉られかねません。
子々孫々、自由にお墓の掃除もできなくなりますよ。


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“ネコ助-Aoi's Room”

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