番組構成師 [ izumatsu ] の部屋


♪BGM=Danny Gatton 『 Crusin' Deuces 』





あぁ、きょうはきょうとて、いい天気。




「あの向こうには何がある・・・・」


朝っぱらから30℃をクリア。
毎日、洗濯物がばりばり乾くのは嬉しいが、ヒトもかさこそ、乾き切りそう。





フィリピンはイラクから軍を撤退させ、人質は解放された。

人質となった男性の家族は、「軍を撤退させて」と涙ながらに訴え、
その心情に共感した人たちが各地で政府に軍の撤退を迫るデモを起こした。

同じように、自衛隊を撤退させるよう訴えたぼくらの国の家族たちには、
あまたの非難・中傷の言葉が浴びせられた。

なぜ、こうも違うのだろう。

解放されたフィリピンの男性は、空港で大歓迎を受けた。

同じく解放されたぼくらの国の5人を待っていたのは、
『自己責任』を迫る国、マスコミ、そして国民の非難。
解放されたある人の母親は、帰国したわが子に向かい、空港で、
「お願いだから、謝ってちょうだい」
と、涙ながらに訴えた。

どうして、こうも違うのだろう。

もしかしたら、生きては二度と会えなかったかも知れないわが子。
身も心も消耗し切りながらも命ながらえて母国の土を踏んだわが子を迎える母親に、
ねぎらいの言葉ではなく、「謝って」と言わせたものはなんなのだろう。

国情の違いはあるだろう。
フィリピンは、800万人にのぼる人たちが中東に出稼ぎに行っているという。
この出稼ぎへの道が閉ざされたら、即、生活が立ち行かなくなる。
それが軍隊の撤退を求める声に収束されたのかもしれない。

それにしても・・・・・。

ここぞとばかりに『自己責任論』を持ち出し、
非は拘束された側にあるという方向に持って行こうとした日本政府。
それは、国民の管理を強化しようとする権力側の意思の表れだ。

その政府の思惑に疑問や不信感を持つことなく、
「そうだそうだ!」と声高に言う人の多いこと、多いこと。
ぼくらは、国の思惑にあっさりとはまったのだ。
なんとまぁ御し易い国民かと、改めて政府側はほくそえんだに違いない。

周囲の眼に射すくめられ、世間体に押しつぶされて、わが子に謝罪を迫った母親。
謝る必要など、まったくないのに。


「自民党大敗」と喧伝された先の参院選挙。
しかし、総投票数の内訳は、自民党に投票した人の方が、それ以外に投票した人よりも多かった。

投票されなかった票は“死に票”ではなく、為政者側に対する信認と同じ。
なんのことはない、国民の多くは現政権を支持し、その目指す方向を認めているのだ。

“自衛隊”から多国籍“軍”へと姿を変える日本の軍隊。
それも、ぼくら国民が「よし」としたから。
他の国から見たら、そうでしかない。

「違うよ!」とは、決して言えない。





「フィリピン政府がイラクから軍を撤退させたことは、抵抗勢力を勢いづかせるに違いない。
それが早くも現実となったもの。それがエジプト外交官の拉致である」

こうした論調の記事が新聞の一面を飾っている。
この記事を読み、「そうだそうだ」と思う人がまた増える。

政府の意向に沿い、その政策を浸透させていくマスメディア。

新聞にだって、思惑がある。
テレビのニュースだって、編集されてる。
そこには、ある出来事の「事実」はあるけれど、真相・真実があるとは限らない。

あらゆることを、まず疑うこと。
自己防衛には、それしかないな、やっぱり。





「遊べよぉ」





♪BGM= Lee Oskar 『 Lee Oskar 』


「テレビで見るのと、来て見るのとじゃ、ひどさが全然違いますね」

昼食をとりながら、昼のワイドショーを見ていたら、
大水害にあった福井の街の復旧に参加しているボランティアの若者がこう言った。

そうなのだ。
実際に目で見てみないと、その状況は実感として分からない。

ふと、思う。
イラクの戦場、例えば米軍の空襲を受けているファルージャには、
今、日本のメディアはいるのだろうか?
ぼくらのところへ届くレポートは、
現場を実際に自分の目で見た記者やカメラマンのものなのだろうか?

誰かが撮った写真や映像を元に、記事にし、テレビのニュースにする。
そうした報道が、普通に行われている。

自ら現場に接していない人たちによって作られるレポート。
それを読み、目にして、あぁこんな風なんだ、と呑み込んでしまうぼくたち。
肌触りが遠い。

状況が記録されるていくこと。まず、それが大切。
その記録する役割は、今、誰が担っているのだろう?

すべてを人任せにしているようで、自分自身の座りが悪い。
しかし、そう思わずにはいられない。

ただでさえ遠い国。
ぼくたちがその情報に接するまでに、いくつのフィルターを経ているのだろうか。



番組構成師の部屋


“ネコ助-Aoi's Room”

スポンサーサイト