番組構成師 [ izumatsu ] の部屋

イラクの一地方都市・ファルージャを地上から消し去らんばかりの猛烈な攻撃。

しかし、アメリカ軍はその主要な目的である「イラク・アルカイダ機構」のザルカウィ幹部を
拘束することに失敗したと発表した。

「ザルカウィ幹部、米攻撃前に逃亡か 米司令官が会見」(asahi.com)

アメリカ軍を主体としたイラク多国籍軍の司令官によれば、
同幹部が逃走したのはファルージャ封鎖の前らしいとのこと。

なにやってんねん!
アリん子一匹逃がさない、万全の体制を組んだはずやないのか?
その「失敗した」作戦で死んだイラクの人も、若い米兵もいるんやぞ。
みんな死に損、殺され損か?

取り逃がした側は、拘束作戦をイラク全土に広げていくとも発表した。
ということは、ファルージャでの猛烈な戦闘を他の地域でもやるということか?

いや、もう、相手の反撃があって初めて成り立つ“戦闘”状態ではないんじゃないか。
アメリカ軍の重量火器による一方的な猛爆。イラクの人たちはなすすべがない。

ファルージャは、普段、人口30万ほどの都市だそうだ。
それが、アメリカ軍の総攻撃を前に、ほとんどの市民が街から逃げ去った。

「残っているのはテロリスト。民間人の犠牲は非常に少ない」

そんな言い方を現場の指揮者はしているらしい。
人の命が失われた、犠牲というその多寡で作戦の善し悪しをはかる軍人の思考・・・・わからん。

30万もの市民が家を捨てて逃げなければならなかったそもそもの原因はなんなのか。
ファルージャを戦地としか見ない米兵は、そんな思いを自らに問いかける余裕などないだろうけど。

アメリカ軍+イラク軍は、今回の掃討作戦を「アル・ファジュル」、アラビア語で「夜明け」と名付けた。
どうして今回はアラビア語なのやら。イラク軍に敬意を表してか。

爆裂する砲弾、飛び散る家屋、その陰で今も消え去っているかもしれない命。
そんな、人の命が横たわる向こうに「夜明け」なんぞ、見えるものか。

人を殺すに過ぎない戦闘に「夜明け」と名付けるセンス・・・・・わからん。

現地の指揮官はファルージャでの戦闘が「ベトナム以来の大市街戦になる」と兵士に気合いを入れたそうだ。

アメリカはベトナムに学んだんじゃないのか?

市民の反抗心は力で抑え込むことはできないと。
真の自由を求めるうねりは市民の側からしか生まれないと。

膨大な犠牲の果てに、その真実に気づいたはずだったのに。
アメリカは、三歩歩くとすべて忘れるニワトリとなってしまったのか?

わからん・・・・・。

しかし・・・・・・、

ザルカウィ幹部は本当に“逃亡”したのだろうか。
アメリカ側は、彼がファルージャを去るまで待っていたんじゃないか。
彼がいなくなったことを確認し、攻撃に踏み切ったんじゃないか。

そんな思いが浮かんでしまう。

もうしばらく泳いでいてもらった方が、「世界に平和をもたらす強いアメリカ」を演出できるし。

どれが事実で、なにが真実なのやら。

あぁ、自分の思考もよくわからなくなってきた。

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