番組構成師 [ izumatsu ] の部屋




『 Streets Of Fire: A Rock & Roll Fable [SOUNDTRACK] 』

「 Nowhere Fast 」
「 Sorcerer 」
「 Deeper and Deeper 」
「 Countdown to Love 」
「 One Bad Stud 」
「 Tonight Is What It Means to Be Young 」
「 Never Be You 」
「 I Can Dream About You 」
「 Hold That Snake 」
「 Blue Shadows 」


運転中に聴くアルバムのうち
五本の指に入る愛聴盤。
1984年というから
もう20年以上前の映画のサウンドトラック。

きのうのように打合せで脳みそが疲れ切ったとき、
ボリュームを思い切り上げて聴く。

アルバムも好きだけど、映画も大好き。
今もちょくちょく見ては、憂さを晴らす。
監督は、『48時間』などのウォルター・ヒル。

ストリート・ギャングにさらわれた
人気女性ロッカー(ダイアン・レイン)を、
元恋人の男(マイケル・パレ)が
ギャングのボス(ウィレム・デフォー)と
対決し取り戻す。

ストーリーはこれだけ。
これ以上でも、これ以下でもない。
単純明快、わかりやすい。
たいして練ってないだろう的展開なれど
胸を打つ。

それは、このサントラ盤におさめられた
オリジナル曲の良さによるところが大。

映画のサブ・タイトルに
「 A Rock & Roll Fable(ロックン・ロールの寓話) 」
とあるように、
こんなことがあったらいいな、
こんな男に(女に)なれたらいいな、と
夢見るための映像と音楽。

車内でボリューム一杯に上げて始まる1曲目。
「ドスッ、ドスッ」と車体をゆるがすバスドラムに続き
ピアノが勢い込んでなだれ込む。
ステージの袖から飛び出してきたダイアン・レインが
四角いマイクをわしづかみにして
歌い出すのが「 Nowhere Fast 」。

このオープニングで、いちころ。

ダイアン・レインの歌も真に迫って
口パクとは思えないパワフルさ。
人気ロッカーという役どころだから、全身レザー。
ステージ狭しと踊る姿も圧巻。
でも、ロッカーらしく指先を切った手袋から
のぞく指が短く、愛らしくてちょっと笑える。

この1曲目が終わったところで
ギャング団のボス、ウィレム・デフォーが
子分に「やれ!」とひと言。
ダイアン・レインはさらわれる。
地元のスーパー・スターを救うために
街の喫茶店の女主人が呼び寄せたのが、
元恋人で今は流れ者のマイケル・パレ。

彼を中心に
ダイアンのマネジャー(リック・モラニス)や
元女兵士(エイミー・マディガン)たちが
ダイアンを救い出す。

その活劇(?)の中に挿入される
売れない黒人ボーカル・グループの
「 Countdown to Love 」がまた抜群。

このアルバムでも1番のお気に入りは
「 I Can Dream About You 」。
エドガー・ウィンターなどと一緒にやっていた
故ダン・ハートマンの曲。歌も本人。
きのうは車の中で7、8回繰り返し聞いてしまった。

他にもクラプトンのバンド・メンバーとして来日した
グレッグ・フィリケンズ、
絶妙なスライド・ギターを聞かせる
(映画の音楽監督でもある)ライ・クーダー、
気合いの入った演奏と歌
(映画にも登場)のブラスターズ、
「 Sorcerer 」でバック・ボーカルをとる
スティービー・ニックスなど、
ツボを押さえた人選で
アルバムだけでも十二分に魅力的。


しかし、エンドを飾る曲
「 Tonight Is What It Means to Be Young 」の邦題
「今夜は青春」と
このジャケットのセンスはどうかと思うなぁ。


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