番組構成師 [ izumatsu ] の部屋


歳をとるにつれて“丸くなった”と言われるが、たま~に切れそうになることがある。ここ数日、切れかかってるところ。あぁ、もう、辛抱たまらん!!!

たまにここに書くのだけど、テレビ業界人の「時間観念のなさ」、いや 「言ったことをやろうとしない」 姿勢は、なんとかならないのだろうか?


*某プロダクションのAさん。
番組の企画でクライアントのところへ同行すること、数回。「じゃ、次の日程を決めて、あした、連絡します」との言葉を残し、車で去ってからもう三ヶ月。あの企画は、どうなったのかな?

*某局のBディレクター。
「取材テープ、ダビングしてすぐ送ります」と口にしてから一ヶ月半。局のデッキはそんなに回転が遅いのかしら? それとも、鈍行宅配便?

*某プロダクションのCプロデューサー。
「企画書を見て、意見があったら言って」と送られてきたFAX。返事を出して丸二ヶ月、音信不通。ぼくの愚見は「良」でしょうか、「不可」でしょうか?

*某局のDディレクター。
「ナレーションの台本、直して、今晩、メールで送ります」。その台本、手にしたのはナレーション収録当日のスタジオだったのはナゼでしょ? その間、連絡はゼロ。

*某局のE記者。
最初の打合せをしてから六ヶ月。こちらからメールを出してもほとんど連絡取れないまま、先日の「どうなってます?」の問い合わせに、「取材してません」とのご返事。「は?」と、ひたすら唖然。

*某局のFディレクター。
「編集スケジュールを教えてください。ラフでいいから」とお願いし、「はい、すぐに」という答えをもらってから四ヶ月。いまだ、返事ナシ。オンエアは間近。編集マンを徹夜させて放送時間内にねじ込んだだけの“時間合わせ番組”をオンエアするつもりかな?


愚痴を書いていると自分が情けなくなるからもうやめる。が、上記はすべて今、進行している(はず)の話。メーカーでもサービス業でもなんでも、絶対に許されないことばかり。自分で他人に伝えたこと、「やります」と断言したことを、まったく、なんにもやっていないのだから。

でも、それが、この業界では常識なのだ。

最近、ぼくの友人知人にテレビの情報は信頼するに値しないという人たちが増えてきた。つい最近も「ちゃんと取材してんの?」と言う友人に、しどろもどろながら抗弁したばかり。しかし、こんなに「言ったことを守らない」人たちが日々出しているニュースその他の情報を「信じてね」と言う方がおかしいのじゃないかしらと思ってしまうのもまた事実。

誤解のないように言っておくが、きちっとした人も確かにいる。自分が言ったことを、言った通りの時間までにやるというあたり前のことはもちろん、自分の番組に対する意志をきちんとこちらに伝え、自らコンセプトを考え、表現方法を思案する。そうした意志のキャッチボールをできる人もいる。しかし、その数はほんのわずか。この業界では異端(いや、変わり者)とさえ言える。


きのう、電話で、同世代のディレクターと思わず声を大にして嘆き合った。
どうして若い衆は 「言ったことさえ」 しないのだ??


今、50歳を過ぎて初めて1時間番組に取り組むディレクター氏と仕事をしている。彼は制作に移ってくる前はカメラマン一筋。映像に一家言ある彼は、生涯一カメラマンで終わる、終わりたいと思っていたそうだ。しかし、会社の人事は社員の思いなどたいして大事にしないから、将棋のコマの移動の如く制作部へ。

定年まで10年を切ってのディレクター稼業。知らないことばかりだけれど、周囲の人間はずっと年齢が下なので聞くに聞けない。相手も大先輩だから遠慮する。辛い日々を過ごしているらしい。

彼は自分を「きっちりしてないと気がすまない、情にもろい古いタイプの人間」と言った。そして、「いつ」、「なにを」、「どうやる」ということをこちらに伝えてくれつつ、カメラをかつがない取材に挑んでいる。

きのうの夜には、「ナレーションは○○さんにほぼ決まり。次の取材は29日」と携帯にメールが入っていた。それだけで、どんな取材がどこまで進んでいるか、ぼくにはわかるし、映像の雰囲気もわかる。なにより、彼の熱意が伝わってくる。


「今の若いもん」とは言いたくない。
きちっとしてる人は年齢に関係なくちゃんとしてるし。


だが、 あえて 、言いたい。

しっかりしろよ、若い衆!

50のオヤジに負けてるぞ、

熱意も、作りも、カンペキに!!




スポンサーサイト