番組構成師 [ izumatsu ] の部屋


苦境にいる人を、どうすればいいのだろう。

辺野古では、戦いの悲惨さを知るお年寄りたちが座り込んだ。
本土から来た真摯なまなざしの若者たちがそれに続いた。
ウミンチュたちも、恵みの海を守るために船を出した。

ぼくは、どうすればいいのだろう?


イラクでは殺戮が終わらない。
かの日、ミサイルの破片で頭蓋骨を砕かれた女の子。
頭から流れ出る脳みそを元に戻そうとする父親がいた。

ぼくは、その映像を見ていただけだ。


悲しみ、憤り、涙を流す。
だけど、そこまでだ。


そんなぼくは、なにも感じない人間と同じなんだろうか、
苦境にある人にとっては。

共感という感情の流れがあるだけ、厄介かもしれない。


学生時代、『男はつらいよ』の中で、
「相手に伝わらない愛情は、ないのと同じ!」というセリフを聞いた。

苦境にある人への座した共感は、伝わらない愛情と同じなんだろうか。


わからない。

見ているだけ、感じているだけ、考えているだけ。
それが、苦境にいる人への、せめて励ましになるのだろうか。


わからない。


自分を安全な場所に置いた人間の、無責任な言い方かもしれない。
それでも、ぼくはこう言い続ける。


「がんばれ!」


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