番組構成師 [ izumatsu ] の部屋


しばらく続いた屋根の葺き替え&壁の塗り替えも最終局面。きょうは朝早くから職人さんたちが屋根の上をガッシャンガッチャンバリバリと音を立てて点検中。ついでに古くなった雨どいを取り替えてくれ、さらには「サービスしときますね~」と日よけの板を打ち付けてくれる。

皆さんのおかげで夜露がしのげます。ありがたや、ありがたや。

しかし、すんごくやかましい。。。。

コタツに座って、ノートパソコンで仕事をしようとしたけれど、ガッシャンガッチャンバ~リバリの真下ではどうにも気が散る。んで、きのう、録画した『ロード・オブ・ザ・リング』第3章を見る。屋根のノイズでセリフがほとんど聞こえないけど、一度見てるしね。

“ノーカット版”と銘打った4時間半になんなんとする大作を午前中から眺め続けて、だんだんイヤになってきた。この物語って、テーマはなんなのかしらん? “愛と勇気と友情と”なのだろうけど、あまりに“殺し合い”が過ぎないかなぁ。一作目も二作目も見たけれど、この最終章の殺し合いっぷりはすんごいわ。

正義の仲間が足りず、大量の死者まで復活させて刀を振るい合う。百人切りじゃないけれど、倒した相手を数えながら斬り進み、矢を射続ける。

あくまで憎々しげに、醜く、粗野で、腐臭を漂わせるかの如く登場する悪の権化たち。だからって、ええんかなぁ、こんな大量殺戮をワイドスクリーンに載っけちゃって。ファンタジーだからええんかなぁ。

「フロドのために!」との言葉を残し、敵の大群に突入する剣士。あぁ、また殺すのね。
その“フロド”は指輪をめぐって“スメアゴル”と格闘中だったりする。

しかしなぁ・・・スメアゴルって、結局、悪い人だったのかしら? “いとしいヒト”である指輪に魅せられた、ただの気の毒な、哀れな男に見えるんだけどな。そう思わせるのが作者の意図なのかもしれないけど、でもね~、彼が指輪を手にしたその瞬間に、諸悪の根源・目玉の悪魔“サウロン”の配下におさまり、これまた悪の権化と化さないと変だと思うんだけどなぁ。

・・・・なんて屁理屈・小理屈をこねながら見ちゃいけないんだろうな、こういう映画って。でもね~、日本の時代劇って「人を殺しすぎる」ってアメリカかどっかの国のメディアから非難されたことがあったのよね。あれはテレビだからダメで、映画だったら許されるのかしらん?

そうなんだろうなぁ。

今、Googleしてみたら、この作品ってアカデミー賞を11部門も受賞している。知らなかったわぁ。全世界での興行収入も歴代2位なんだそうな。世界中で愛される、すごい映画なんだなぁ。

確かに壮大な物語だし、ストーリーは練られているし、撮影技術の粋を尽くしたであろう映像は迫力満点だし、編集も緻密だし、勧善懲悪を貫くし、最終的には主人公は旅に出て仲間たちはふるさとに居残り、涙の余韻もたっぷりだしね。

でもなぁ、同じファンタジーなら、ムーミンの方がいいや。


と、書いていたら「終わりましたぁ」と職人さんの声。おぉ、ようやくフィニッシュだぁ。ありがとうございますっ。あとは足場を解体するのみ。あしたから頭上のガシャガシャガッチャンバ~リバリがなくなるぞっ!


あぁ、いよいよ仕事をせねば。


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