番組構成師 [ izumatsu ] の部屋

しっぽでおねむ「おっぽとおねむ」



隣の県に日帰り出張。特急の座席で、ミニチュアダックスフンドに遭遇。
隣の席に座った女性がひざに乗せたバッグで、なにやらもぞもぞ動いている。
おや?と思って見たら、ダックス君がぴょこたんと顔を出した。
黒目がちの瞳をくるくるさせながら、ぼくを見ている。
ひぇ~、かわいかぁ!
ぼくと目が合うとダックス君は、くんくん、首を伸ばしてぼくのにおいをかごうとする。飼い主さんは、ガッシと抱いて自由にくんくんを許さない。

ぼくはダックス君をなで、

--いいんですよ、気にしないで。

と言おうと思った、けど、やめた。
電車の座席で見知らぬ他人によしよしされることにダックス君が慣れてしまうと、飼い主さんにはメイワクかもしれない。

車掌さんが検札にやってきた。飼い主さんはダックス君の切符を見せる。彼(彼女かも)の切符は、小さな荷札。東京から引っ越すとき、今は亡き初代ネコ助と一緒に新幹線に乗った。そのときも同じ荷札をつけてもらったような覚えがある。イヌやネコなどの小動物は、確か小荷物扱いだった。

しかし、おとなしいなぁ。
ときどきもぞもぞ、飼い主さんのひざの上でうごいたり、ぼくをくんくんしたりはするけれど、吠えるどころか、く~んと鳴きもしない。飼い主さんの腕にあごを乗せて、つぶらな瞳でぼくを見ている。
う~ん、かわいかぁ。なでたいっ! 写真、撮りたいっ!

こみ上げる欲望を抑えつつ、ダックス君とにらめっこしていたら、あっと言う間に下車駅到着。
後ろ髪引かれるぅ~、名残惜しいっ!

これまで四回乗り過ごした鬼門の路線も、ダックス君のおかげであっさりクリア。
また出会えるといいなぁ。


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今日から、某局のディレクター氏がタイ、シンガポールへと取材に出たハズ。
取材スタッフは、ディレクター氏とカメラマン氏のふたり。ローカル局では標準の取材人員構成。多くても、この布陣に力仕事兼音声の若い衆を入れた3人編成だ。
ディレクター氏とカメラマン氏、ふたり切りでカメラその他数十キロにもなる機材を運びつつ、10日間をこえる取材を続けるのだからタフである。
今回は、戻ってきてから中三日でイギリスへとご出発の予定。
大丈夫かなぁと思ってしまうけど、それくらい平気で乗り切れるくらい、肉体的にも精神的にもタフじゃないと、ディレクターはじめスタッフはつとまらない。

以前、韓国取材に参加したときのこと。このときは、カメラが2台(1台はディレクターが撮影)、音声、レポーター、プロデューサー、そしてぼく、総勢6名という珍しい大所帯だった。
ぼくは構成担当としてついて行ったのだが、取材現場では“ワシは構成担当でござい”とすましてはいられない。何でも役に早がわり。
カメラは2台。でも、音声さんはひとり。レポーターが街の人に話を聞くとき、ぼくはマイク係。ときどきテレビ画面にも登場する、釣竿の先にぶらさがったアライグマの尻尾のようなマイクを取材中のレポーター&取材対象者の頭上に垂らす。支える両手が数分で震え出し、マイクが徐々に低くなる。カメラマンが、もっと高く上げろと目で叱りつける。
はいっ、すみませんっ! 気分は新入りAD。

数十万人が集まるという祭りの取材では、ずっしり重いカメラの三脚をふたつ抱えて、汗みどろ。ぶつかるおじさんおばさんににらまれ、ハングルで怒鳴られる。ふたりのカメラマンは思い思いの方向に突進して行き、どちらへついて行ったらいいもんか、人ごみにもまれつつはらはらおろおろ。

取材が終わったら、疲労困憊。口さえききたくない。
他のスタッフは、還暦目前のプロデューサーのおじさん含め、すかっとした顔をして、

--さぁ、真露(焼酎)を飲むぞ!

・・・・・・・みんなタフだわぁ、ほんっと。


たったふたりの取材陣の皆さま。ご無事でご帰還されますように。




番組構成師の部屋


“ネコ助-Aoi's Room”

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