番組構成師 [ izumatsu ] の部屋

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隣県の局で編集の詰め。90分強→61分→47分45秒ときて、あと1分切ればいいところまでこぎつける。

編集に入ってからのぼくの役割は、より分かりやすく、よりスリムにすること。なので、要らないな…と思った映像やインタビューは「これは必要ないよね」と言わねばならん。

懸命に取材し、アレもコレも入れたいディレクターにとって、ぼくの言葉は冷徹至極に響くだろうな。

頭を下げて取材をお願いした人も、いざ番組の流れを作るとそれにそぐわない場合が多々ある。なんとか入れたいディレクター、しかし、要らんもんは要らんと言うのがぼくの仕事。言うことだけは言わねば、お金をもらうわけにはいかない。

今回、一緒にやっているディレクターは50歳過ぎの義理がたい男。取材をして、結局番組に登場する機会のなかった対象者の元へは必ず謝罪の挨拶に行く。自費で用意した協力お礼を携えて。

自費を使うことは善し悪しだと思うが、きちんと筋を通すおじさんディレクターには教わることが多い。

とにかくテレビは礼儀知らずと目されて久しい。依頼する時は強引&歓心を引くようなことを言い、そのあとは知らんぷりん。番組で使われたのかどうなのかさえ分からないまま、協力者の心はテレビへの不信感で埋まって行く。

資料を貸すと戻ってこないからと、協力を拒否する人も増えてきた。「何様だと思ってるんだ、たかがテレビのくせに」という声を実際に聞いたこともある。

取材協力は基本的に謝礼なし。相手の善意だけに頼っている。その善意をぼくらはこれまでどれだけふみにじってきたことか。

マスメディアとしても、ジャーナリズムとしても、自ら評価を落とし続けているテレビ。その原因のひとつは、自ら足を運んで番組に入れられなかった旨を説明するおじさんディレクターのようなテレビマンがごく少数しかいないことにあるだろう。

地方の名士然として、高給をはむ放送局の社員たち。周りは「たかがテレビ」と思っているのだ。そのイメージを払拭出来るかどうかは、取材協力者にこまめに気を配れるかにかかっている。

でも、もう遅いかな。テレビ放送が始まってもう半世紀をはるかに過ぎた。その長い期間で「たかが」を関係者自らが作り上げて来たんだものな。

番組作り(ニュースも同様)を懸命に、真摯にやって行くしかないね。

完成まで、あと1分オーバー。まずはこれに取り組もう。
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なんか,とても,理解できました.
有難うございました.

ーーーーーーーーーー
5年位前です.(昔の,苦い思い出です.)
フジテレビの制作会社からの依頼で,

「60歳以上の,生徒さんばかり,集めて下さい」
おばあちゃんは,フラダンスに夢中・・・
という,企画です.

ということで,(うちのスタジオ生は,若い子が多いので),
スポーツクラブの方の生徒を,集めておきました.


コメントを,いっぱい,おばあちゃん達からとり,撮影終了.スタジオ生も,ちょっと撮影.
ーーーーーーーーー

結果は,息子達と,スタジオ生のみ,放映でした.
(私は,有る意味,満足でしたが・・・)


その次の日,私は,スポーツクラブの生徒の,
看護士長,三越の偉いさん達に,コーヒー店に,呼び出されて,
「私達を呼び出しておいて・・・説明してほしい」
床の上の,絨毯に,顔をつけて,
土下座をして,あやまりました.

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
良い教訓に,なりました.(埃っぽい,絨毯のにおい
を,忘れられません.)


今は,前もって,「出るか,出ないか,分からないよ」と,言ってから,集めてます.
(当たり前です.)(CM代を,
出してる企業が,30秒の世界なのですから・・・)

プロじゃないんだから

2008.05.07 17:18 URL | フラダンス広場 #79D/WHSg [ 編集 ]

こんばんは。
ディレクター氏、職人ですね。
アナログで真摯な姿勢なんですね。
正面から人と向き合うことって、デジタル化とともに少なくなりましたね。
相手がネコだけじゃ寂しいですよね。(笑)

2008.05.07 22:48 URL | マイスター #79D/WHSg [ 編集 ]

★フラダンス広場さん

>ーーーーーーーーーー
>5年位前です.(昔の,苦い思い出です.)
>フジテレビの制作会社からの依頼で,

>「60歳以上の,生徒さんばかり,集めて下さい」
>おばあちゃんは,フラダンスに夢中・・・
>という,企画です.
>ということで,(うちのスタジオ生は,若い子が多いので),
>スポーツクラブの方の生徒を,集めておきました.
>コメントを,いっぱい,おばあちゃん達からとり,撮影終了.スタジオ生も,ちょっと撮影.
>ーーーーーーーーー
>結果は,息子達と,スタジオ生のみ,放映でした.
>(私は,有る意味,満足でしたが・・・)
>その次の日,私は,スポーツクラブの生徒の,
>看護士長,三越の偉いさん達に,コーヒー店に,呼び出されて,
>「私達を呼び出しておいて・・・説明してほしい」
>床の上の,絨毯に,顔をつけて,
>土下座をして,あやまりました.
>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
>良い教訓に,なりました.(埃っぽい,絨毯のにおいを,忘れられません.)
>今は,前もって,「出るか,出ないか,分からないよ」と,言ってから,集めてます.

あらら…それは大変でしたね。
制作側にいる人間としておわびします。

結果的に横柄な態度になってるってことを局側は認識してないんですよね。
取材されれば画面に登場するって誰しも思います。
ぼくが日記に書いたおじさんディレクターでしたら、
自腹を切ったお礼を下げて謝罪に歩くでしょう。

「地道」って言葉がテレビの制作現場からは消えて久しいようです。
残念です。

2008.05.09 08:29 URL | izumatsu #79D/WHSg [ 編集 ]

★マイスターさん

>ディレクター氏、職人ですね。
>アナログで真摯な姿勢なんですね。

というか、一般的な常識のある人なんですよね。
業界の常識は非常識ですから。

>正面から人と向き合うことって、デジタル化とともに少なくなりましたね。
>相手がネコだけじゃ寂しいですよね。(笑)

デジタル編集機相手の仕事っていうのもつまんないです。
作業時間はグンと短縮されるんですけどね。
早けりゃいいってもんでもないですから。

2008.05.09 08:31 URL | izumatsu #79D/WHSg [ 編集 ]













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