番組構成師 [ izumatsu ] の部屋

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きのうから、ネコを飼っていた芸術家の、ネコにまつわる物語をBSプレミアム(このネーミングはどうなのかしら?)で午後8時からやっている。

きのうは藤田嗣治。竹中直人さんが案内人だった。

きょうは内田百けん(門構えの中に「月」。文字が出ないっ!)。百けん役の石橋蓮司さん、はまり役だったなぁ。


野良猫をノラネコとして「ノラ」という名をつけて飼った百けんは、『ノラや』という悲しい哀しい随筆を書いている。

ノラについて連載を始めた翌日から、ノラは姿を見せなくなった。百けんは何度も「尋ね猫」のチラシを作り、ノラの行方を捜したけれど、見つからなかった。

飼っていた猫が姿を消すと、そりゃ気にかかる。


もう四半世紀前、東京で中目黒に住んでいたときのこと。

先代のネコ助が一夜のうちに姿を消した。部屋は5階。一カ所しかない玄関は鍵がかかっていたので、消えるとしたら窓が開いていたベランダしかない。

5階から見下ろすと…地上は遠い。

「迷い猫」のチラシを作り、家のまわりの電信柱にはる。

連絡、あるかなぁ。


3、4日後、電話があった。ネコ助らしいヤツがそのお宅の床下に入り込んでいたという。

訪ねてみると、道一本隔てたお宅だった。

ネコ助は助けてもらい、その上ご飯をもらったのに、しかしそのお礼も忘れて、このお宅のソファの下に隠れていた。

そいつをどうにか誘い出し、助けていただいたお礼を言って連れて帰る。

あぁ、ホッとした。


おや? 後ろ脚をひきずってるぞ? 5階から落ちたんだ。折れているかも。

獣医さんへと連れて行く。

かかりつけの獣医さんが、先代ネコ助を触診をし、レントゲンを撮って診つつ言うには、

「なんともなってないですね。平気ですよ。猫はね、なんかヤバイことをしたなぁって思ったときはね、ケガをしたふりをして人の気を引くんですよ」

ほぉ・・・痛いフリかい。いい根性してるな、お前。


「え、なんのこと?」

助けてもらったネコ助は、獣医さんから戻るとすぐに足を引きずらなくなった。


この先代ネコ助はヒマラヤンという長毛種だったから、5階から落っこちたときも長い毛に風を受けてフワリと軟着陸したのかなぁ。

ルー01
先代はこんなヤツ。


ルー04
今時の季節はこんな。


ひろった命は長く続いて19歳まで生き、その間、4回引っ越しをして、15歳の時には住んでいた市から「長寿猫」として表彰状をいただいた。

今は庭先に眠ってる。


「ノラ」がいなくなってから亡くなるまでの14年間、内田百けんはその面影を追い続けたそう。

百けんは「ノラ」と言わば生き別れ。それだけに、いつかは戻ってくるという思いを消すことができなかったんだろうな。


その気持ち、猫飼いだったら、よくわかる。

あ、「愛猫家」って言ったりするけど、あまり好きな呼び方じゃないな。ネコはネコとして接してあげなきゃね(イヌも同様)。

たま~にすりすり、いつもは知らんふり。

名前を呼ぶと、振り返りもせずシッポで返事。

つかず、はなれず、いないようで、気配は感じる。

ネコはネコだよ。

だから、いい。


あしたは向田邦子さん。

楽しみだな。

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