番組構成師 [ izumatsu ] の部屋


♪BGM=James Taylor 『Gorilla』


先日、もんのすごく久しぶりに書店へ行った。

もんのすごく久しぶりだったので、6時間、いた。

以前から、読みたいと思っていた本も何冊か見つけた。
手にとって、お、面白そうと思った本も何冊かあった。

でも、一冊も買わずに、帰った。

どうも定価で買う気になれない。
ぼくが最近購入した本は、すべてオークションだ。


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昔から読みたい読みたいと思っていたが、
上巻下巻合わせて¥6,000という額に躊躇したままときが過ぎていた本。
それがYahooオークションに¥2,000で入札に。

「¥6,000 → ¥2,000、安いっ!!!」

この上下巻からなる本を、この価格で落札したのが3ヵ月ほど前。
それ以来、欲しいと思う本が出ると、まずオークションを覗くようになり、
購入した本はおよそ30冊。送料を除くと、使った金額は1万強。
定価の5分の1だ。

特に安いモノを物色しているわけでもないのだが、
ぼくが欲しいと思う本は、入札されることが少ないようだ。

たとえば、昨年、出版された¥2,500の本。
入札者はぼくだけで、その金額は¥200。
送られてきたその本は、書店で並んでいてもおかしくないほどに新しかった。
その本を出品した人は、一度読んで「もう、いらない」と思ったのだろうか。


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先日は、¥1,200の本を¥11で入手。
落札してからは出品者とはメールでやりとりをするのだが、
届いたメールには、こうあった。

「送料合わせて¥301ですが、¥300でいいです」。

¥1、まけてもらった。
ありがたいやら、申し訳ないやら、情けないやら、奇妙な感じ。

どんな本が届くかと思っていたら、古本屋にある程度の普通の古本。
読むのにはまったく支障がない。
そのこん包や宛名書きがまた丁寧で、なおかつ短い挨拶メモが入っている。

¥11で入手し、なおかつ¥1値引いてもらった方が言うのもなんだが、
この方は、なにが楽しくてこんなことをやっているのだろう?
もし、ぼくなら決してやらない。

本の写真を撮り、ネットに乗せ、落札者とメールでやりとりをし、
本をプチプチ材でこん包し、封筒に入れ、宛名を書き、
郵便局まで足を運び、窓口で冊子小包郵便代の切手を買って貼る。

その行程を考えただけでゾッとする。
それで手にする利益は「¥10」なのだ。
頼まれてもやりたくない。

こういう人たちは、きっとオークション自体が趣味なのだろう。
ぼくが今までに本を購入した相手は、本だけではなく、衣類や家電など、
いろんなものをオークションにかけている人が多い。
「はぎれ2キロ」とか、「バッグの持ち手だけ」とか、わけのわからないものを出品。
売れるの?と思うのだが、しっかり、落札者がいる。

供給と需要、不可思議かつ絶妙なバランス。
お互い、満足しているのであれば、それはそれでいいのだろう。


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しかし、こと本に関しては、これでいいのか?!とも思う。
実行動と矛盾しているが。

文章を書いて生活している人間が身近にいる。
印税生活者は決してラクではない。コツコツと調べ、書き、出版。
完売しても、手元にはいくらも残らない。

ぼくのように、二次使用三次使用を待つ人間が増えると、
文筆業は成り立たなくなる。
多くの人に読まれることをまず意識して書かれた本ばかりが増えていく。
接する人は少なくても、存在しなければならない本もある。
そんな本が、もはや生きていけなくなる。

そう考えると、

「文化を守るためにも定価で買うべきだ!!!!」

と、強く思う。

・・・・・・・・こともあるのだが、欲しい本を手に取り、その価格を目にすると、
「やっぱりオークション」、と思ってしまう自分がちょっと情けない。


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先日、6時間、書店にいた間に「欲しい、読みたい」と思った本は10冊。
タイトルを携帯にメモって帰ってきた。
その10冊のうち、オークションに出品されていたのは2冊。
どちらも定価の半額だ。

「う~ん、高いな・・・・もう少し下がるまで待とう」

これでいいのか、ほんとに?!?!


「使い道を考えにゃ」


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などと書いていたら、
夜、落札した本の出品者から取引開始のメール到着。
指定された金融機関へ、さっさとネット経由で入金。

これにて手続き終了。あとは本の到着を待つばかり。

あ~、簡単、ちょ~便利。


これでいいのかぁ?!?!?!?????


番組構成師の部屋


“ネコ助-Aoi's Room”

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こんにちは♪

同じものが安かったらそちらを買うのはしょうがないですね~。

オークションは詐欺師も多いけど、不思議に気前のいい人もいますな。
雑誌のバックナンバーを買ったら、何冊も余計に送ってくれたことがありました。
「評価」欄で過去の落札実績を見て、気に入ってくれたようです。
モノは納まるべきところに納まるべきだといったような話でした。

アタリもハズレもあるというのが、おもしろいですね。

2004.06.18 15:47 URL | 幻泉館 主人 #79D/WHSg [ 編集 ]

★幻泉館 主人さん、おいでませ。

>こんにちは♪

はぁい、こんちはぁ。

>同じものが安かったらそちらを買うのはしょうがないですね~。

んですよね~。
でも、踏ん切りがつかんといつまでも買えんというハメに。

>オークションは詐欺師も多いけど、不思議に気前のいい人もいますな。
>雑誌のバックナンバーを買ったら、何冊も余計に送ってくれたことがありました。
>「評価」欄で過去の落札実績を見て、気に入ってくれたようです。
>モノは納まるべきところに納まるべきだといったような話でした。

幻ちゃんとこが納まるべきところだと見込まれたわけですな。
んで、納めるところはあるの? 寝る場所は確保してね。

評価の欄はやっぱ見ますね。
Yahooオークションのぼくの評価欄は、今のところ「よい」。
悪い人の評価欄ってのは読むとおもろいけど、
いろんな人がいるなぁって感心しますよ。

>アタリもハズレもあるというのが、おもしろいですね。

残念ながら、今んとこ、ハズレっちゅうのがないんですわ。
あ、こりゃ、いいことかな。

2004.06.18 17:09 URL | izumatsu #79D/WHSg [ 編集 ]













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