番組構成師 [ izumatsu ] の部屋


*ロケ7日目 10月17日(日)

前日、レポーター役の泉谷さんとそのマネージャー氏が帰国。
それに合わせて、ぼくらは宿を移動した。

今度の宿は、「ホテル・ル・ラゴン/Hotel Le Lagon」。ヌーメアでは老舗のホテルだそう。



「ル・ラゴン」正面。改装してきれい。




星はふたつ。



ダブルベッドふたつのツイン・ルームに一人という悠々空間から、スタッフ3人で一室という環境に。しかし、一室といっても、ベッド・ルームはシングルとツインのふたつある。リビングにあるソファもベッドになる。また、調理用具や皿などがそろったキッチンに大きな冷蔵庫もついているから、友だち4、5人で長逗留するにはもってこいだ。



キッチンは使いやすそう。




シングル・ルームはダブルベッド。




部屋は5階。眺めもなかなか。



五つ星のゴージャズ・ホテルより、こっちの方が心休まるなぁ・・・・・・。なぜかしら?



ホテルの前には『NINJA BAR』。










この日は、島の南島部のゴロへ。山を越えて2時間半の道のりだ。
左右に体がふられるぐねぐね道を1時間半以上走ると、いきなり眺望が開けた。この周辺は州立公園になっていて、ニューカレドニアにしかいない貴重な動植物がいる(らしい。from ガイドブック)。



遠くに海が見える。



断崖のビュー・ポイントから「きれいだなぁ・・・・・・」とうっとり眺めていると、足元はるか下に車の残骸が。

--結構、落ちるんですよ。みんなスピード出しますから。

ことなげに言うコーディネイターのY氏。確かに街中でも山道でも、車は飛ばす。高速道路は110キロ制限だが、120キロくらい出しているぼくらのロケ車を他の車はぎゅいんぎゅいんと抜いていく。ガードレールもない山道じゃ、落ちる車がいてもおかしくはない。しかし、残骸を目にすると、やっぱコワいわぁ。




峠を下りきると、こじんまりとした村に入った。

きょう、取材する人は、この村の長老。昔、鉱夫として働いた日本人がこのあたりにいたころのことを話してくれる予定だったのだが・・・・・・。

長老の家へ行く。20代後半くらいの孫娘が出てきて、長老は出かけていて家にいないと言う。「どこへ行ったの?」と尋ねるY氏に孫娘、


--カナダに行きました。

--カナダ??? あの、アメリカの北側の??

--はい。

Y氏、目が点。ぼくらもアゼン。

--なんでまた、カナダなんかに? 電話したとき、自宅にいるって言ってたのに!

呆然としつつも、Y氏は推理。この地域にあるニッケル鉱山の開発をもくろむカナダの企業が、村の人々に影響力を持つ長老をもてなすために招待したのだろうという結論に。

日本から取材に来てみると、長老はカナダへ飛んでいた。消えた長老・・・・・なんだかおかしくなってきた。しかし、おかしいけれど、取材はしなきゃ帰れない。

孫娘がおじさんを呼んでくれた。事情を聞いたおじさんは、村の世話役を紹介。世話役は、もうひとりの長老J氏のところへぼくらを連れて行き、J氏は突然の取材を快諾してくれた。いやいや、みんないい人たちだ。




戦前、鉱山に働きに来た日本人が投網をやっていて、そのとき初めて投網を見た。おとなたちは投網の作り方を日本人に教わっていた・・・・・・・・などなど、J氏からは興味深い話をたくさん聞くことができた。

取材するはずだった長老にロケハンで会っていたディレクターのT氏によると、J氏の方がぼくらが目指す投網についてよく記憶されてるとのこと。ヒョウタンからコマというか、結果的には、長老にカナダへ行ってもらってよかったのかもしれない。

この村では今も日常的に投網をやっている。その様子を撮影させてもらうことに。



マングローブの林を行く。




足元にはカニの穴がぼこぼこ。




投網の打ち手はまだ若い人。



村を歩いていると、日本に行ったことがあるという少年がいた。
2年程前、オセアニアの子どもたちが船でアジアの各地を回る、そのプログラムで日本に2週間、滞在したのだとか。
驚いたのは、その滞在先がぼくが住む九州の某市だったこと。
ぼくが某市に住んでいると知ったその少年も驚いていたけど。



村のメインストリート。




木々の間からかいま見える家。




伝統的な家にも人が住む。



ヌーメア市など大きな市とは違い、こうした小さな集落は、ほとんど自給自足の生活だ。

世話役が自分の家の畑に連れて行ってくれた。鉄分の影響だろうか、赤い土の畑には、タマネギとヤムイモを植えているという。



畑の土は赤い色。




ヤムイモは芽を出したばかり。







曲がりくねった細い山道をのぼり、広がる荒野を突っ切り、走った時間はおよそ6時間。乗っているだけでバテたから、重いカメラや三脚を持って歩き回ったH君やT氏、運転と通訳を続けたY氏は、さぞかし疲れたに違いない。



土煙をあげて走る。




爆睡するH君。



“美しい海の島”というイメージのニューカレドニア。
しかし、違う顔も持っている。それを教えてくれたロケだった。



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こんばんは!

ニューカレドニア、行って見たくなるような、海といい、空といい、澄んだ綺麗な、”青”の多い、自然がいっぱいの ところですね!

ご苦労様でした。^^

昨日の日記内容といい、考えさせられる・・というか、何も知らず、何も考えず、生きている自分を痛感しました。「若者の死」は、胸が締め付けられる思いです。
親の気持ちを考えていたら、涙が止まらなくなります。
我が子の死に行く姿・・そんなものがこの世に残る事すら悲しいことだと思います。
皆がしっかり考えていかなくてはいかないことなのですね!
izumatsuさんのところは たくさん教えてもらえることが多く、読ませていただくのがとても楽しみです。
ありがとうございます。

2004.11.03 19:51 URL | 里0423 #79D/WHSg [ 編集 ]

★里0423さん、おいでませ

>こんばんは!

はぁい、こんばんはぁ! お元気ですか?

>ニューカレドニア、行って見たくなるような、海といい、空といい、澄んだ綺麗な、”青”の多い、自然がいっぱいの ところですね!

ええ、思いのほか観光地ズレしてなくて驚きました。
森村桂さんの本の影響で、日本での人気が特別なんですね、きっと。
のんびりするには最適じゃないでしょうか。

>我が子の死に行く姿・・そんなものがこの世に残る事すら悲しいことだと思います。
>皆がしっかり考えていかなくてはいかないことなのですね!

例えば、自衛隊の派遣には疑問があったけど、行ってしまったら仕方ない、
行ったからにはがんばって、という人が多いですよね。
それは「仕方がない症候群」みたいなもんで、繰り返してると、
「ふと気がつくと子どもが戦争にとられる事態になっていた」、になりかねないんじゃないでしょうか。

危ないことだと思います。

2004.11.03 21:01 URL | izumatsu #79D/WHSg [ 編集 ]

お誕生日、おめでとうございます!!

日付越えましたので♪

2004.11.04 00:50 URL | 夏見還 #79D/WHSg [ 編集 ]

★夏見還さん、おいでませ。

>お誕生日、おめでとうございます!!
>日付越えましたので♪

あら、さっそくのお言葉、ありがとうございます~!

そろそろ年相応に落ち着きたいと思っておるのですが、
どうも実年令に追いつきませんね。
どっしり構えることをこの年令の課題にいたしたいと思います。

どうかな、幻ちゃん? (「ムリ」という木霊が聞こえるような・・・・)

2004.11.04 10:35 URL | izumatsu #79D/WHSg [ 編集 ]













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