番組構成師 [ izumatsu ] の部屋


復活「クィーン」に参加して驚かせたポール・ロジャースが率いた「フリー」のギタリスト、ポール・コゾフ。確か、生前唯一のソロアルバム。オークションにて、「こんなでいいのかしら? バチあたりじゃない?」価格で入手。


Paul Kossoff 『 Back Street Crawler 』


1973年リリース 初ソロアルバム

“泣き”で名高いポール・コゾフのギター。今で言えば「涙そうそう」、臆面もなくそこまで泣くか?!と、あきれるほどにわななくビブラート。その強烈かつ流麗なチョーキングに圧倒されたクラプトン(当時、既に神様)が楽屋に押し掛け、「弾き方、教えて」と頼んだという逸話も残る。

確かに泣いてる。聞いてて泣ける。情念のわななき。

古来、才能ある人は自分を痛めつけるのが性なのか、コゾフはドラッグにおぼれ、このアルバムを出したころはもうぼろぼろ。衰弱した体を急性心不全が襲い、ツアー中の飛行機の中で息を引き取ったのが25歳。生きていたら、今年で55歳。

まだ、55・・・・・クラプトンより5歳も若い。

あぁ、惜しい・・・・・。


夭折の才能に、若い心は憧れる。

「あたし、ジャニスの歳には、生きていないわ」

ジャニス・ジョプリンの歌に、自ら破滅へと突っ走ったように思える生き方に、取り憑かれた女の子がそう言った。

バイトをし、わざわざ海外へ出かけては、ドラッグにつかって帰ってくる。体を傷つけることで、心のバランスをとっているような、そんな危うさ。

「死に方だけ似て、どうするの?」

忠告のつもりだった言葉の、なんと幼く、デリカシーのないことか。

ジャニスがその命を閉じたのは27。
あの子はまだ生きているだろうか・・・・。


いやいや、きっとママになってるさ。









『遺作 ミュージシャンの死とラスト・アルバム』
1998年 レコードコレクターズ 7月増刊号 1800円


夭折の才能への憧れか、こんな本も。
もっとも、焦点は「遺作」だから、40代、50代、60代で亡くなったミュージシャンも載っている。

ポール・コゾフはもちろん、ジャニスやジミ・ヘンドリクス、ブライアン・ジョーンズ、ジム・モリソン、デュアン・オールマン、トミー・ボーリン、カート・コベイン、マーク・ボラン、シド・ヴィシャス、そして尾崎豊・・・・・。多いなぁ、惜しい人。


岡田有希子も登場。
四谷のビルから虚空へ跳んだ彼女は18歳だった。



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おはようございます。

私も若かりし頃は自分が二十歳になるまで生きるとは思わなかった。
高校生の頃、ラディゲやら原口統三やら、
そんなもんばっかり読んでたせいでしょうか。(笑)
(これは多分に穴沢さんの影響です)

「死に方だけ似て、どうするの?」
でも、これって本当だと思うよ。
生き様込みで憧れるんだよね。ほんと。

こんな歳になってもまだ、自分がどうして生きているのかの意味を探しながらもがいてます。
神さまが呼ぶまではここでがんばらなくちゃねー。

2005.10.21 08:20 URL | うるとびーず #79D/WHSg [ 編集 ]

★うるとびーずさん

>おはようございます。

はぁい、そちらはそろそろ寒いのでは?

>私も若かりし頃は自分が二十歳になるまで生きるとは思わなかった。
>高校生の頃、ラディゲやら原口統三やら、
>そんなもんばっかり読んでたせいでしょうか。(笑)
>(これは多分に穴沢さんの影響です)

う~む、乙女にそんな影響を与えるとは・・・よからぬお兄さまだったんですね~。

>「死に方だけ似て、どうするの?」
>でも、これって本当だと思うよ。
>生き様込みで憧れるんだよね。ほんと。

生き様というか、死に様というか・・・・突っ走りか、どん詰まりか、呼吸が途切れそうな状態への切望みたいなもんがあるんじゃないでしょか?

>こんな歳になってもまだ、自分がどうして生きているのかの意味を探しながらもがいてます。
>神さまが呼ぶまではここでがんばらなくちゃねー。

「意味を探して三千里」、意味ワカラン。
自分がここに居るようになるまでの、果てない過程に敬意を表しているのかしらね・・・・・。

2005.10.21 17:13 URL | izumatsu #79D/WHSg [ 編集 ]

夭折したミュージシャンはとかく美化されたり伝説化されたりする対象になりがちですね・・・
カートが自殺した直後に遺書を読みながらファンの前で「バカヤロー!」と叫んだ妻・コートニーに最近は共感します。
伝説にもならずに現実と闘いながら創作活動をするミュージシャンのほうが、実は早逝してしまったひとよりずっと凄い と思うのは歳をとったせいかもしれません。

2005.10.21 22:25 URL | nonkey37 #79D/WHSg [ 編集 ]

★nonkey37さん

>夭折したミュージシャンはとかく美化されたり伝説化されたりする対象になりがちですね・・・

消え去った時間に期待を込めるということもあるでしょうね。ただの人になる可能性もあるわけで。
でも、残る物があるのが魅惑なんだと思います。

>カートが自殺した直後に遺書を読みながらファンの前で「バカヤロー!」と叫んだ妻・コートニーに最近は共感します。

奥さまは「ファン+パートナー」でしょうから。
テメー、勝手に行くなって感じじゃないでしょうか。

>伝説にもならずに現実と闘いながら創作活動をするミュージシャンのほうが、実は早逝してしまったひとよりずっと凄い と思うのは歳をとったせいかもしれません。

芳醇な豊かさは、歳を重ねないと生まれないでしょう。一瞬の煌めきへの哀惜とは、また違う魅力がありますね。

2005.10.21 23:01 URL | izumatsu #79D/WHSg [ 編集 ]













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