番組構成師 [ izumatsu ] の部屋


「楽天の攻勢に、TBSは総スカン」

楽天がTBSの株を「買わないと言ったのに」買い増した動きに、TBSは態度を硬化させている。金で威圧するのか?!という思いがひしひし。

それに対し、楽天の三木谷社長は、「株を買わないとはひと言も言ってない」とし、株の買い増しは資本主義のルールに則って権利を発動しただけであり、

「なぜ、株を買っちゃいけないのか、わからない」

と、おっしゃっている。

こうした三木谷さんの動きに、TBSの第三者機関(第三者と言っても、TBS側の人間ばかりなのだが)が動き出した。その重鎮である太平洋セメント取締役相談役・諸井虔氏は、三木谷さんの行動を、

「順序が逆なんだよ。株を買い占めてから仲良くしようなんて許せない」

的なご発言。遂に大御所も動き出したということだ。


ぼくは三木谷さんに別に好意を持っているわけでもないし、かといって、TBSにシンパシーを感じているわけでもない。しかし、ここ数週間の流れを見るにつけ、TBSの対応には疑問を感じる。

「たかがITの成り上がりもんが」

経営陣や役員には、そう公言する人もいるらしい。これはおかしくないか?

資本主義の社会で会社を運営するには、自社の株が今、どのような状態にあるかということを把握していることが不可欠だろう。テレビ局(ラジオもだが)はその番組の制作に関してはディレクターをはじめとする現場の感性が圧倒的に重要で、上層部は番組制作に対して言えることは大してない。実際は、現場に降りてきて、あ~だこ~だと益にならないことを言い散らすトップもいるけれど。

そんな経営者がすべきことは、自社株の状況をはじめ、経営状態がどうなっているかを常に把握する。それしかないはずだ。楽天の動きに驚きと不快感を隠さかったTBSの経営陣は、すべきことをやってなかったにすぎない。

誰だったか、経済界の大物(経団連の奥田会長だったかな?)がTBSの経営陣に対し「失礼だけど、職務怠慢だ」と発言していたけど、その通りだと思う。経営者としてどんな仕事をしていたのだろうか? 

「テレビは社会的使命を持つがゆえに特別な存在なのだ」

そんな風に自らの役目を曲解し、「テレビ局だから許される」と思っている人間が、経営陣にも、制作現場にも、多すぎる。

金の力にものをいわせ、テレビの世界へのドアをこじ開けようとする楽天。そのやり方を“潔い”とは、ぼくは思わない。しかし“資本主義=カネ本位”の社会である以上、そのやり方を「ルール違反」と言うわけにもいかないし、不誠実だとも言えないだろう。

TBSが楽天の動きを敵対的買収として「カネ」で対抗するのではなく、アイデアと将来へのビジョンで楽天を凌駕することを期待する。

ムリかな・・・・・・。


そう言えば、この日、TBSの社長の談話はテレビはNHKだけで、新聞も1社という代表取材だったとか。マスコミがマスコミに対応する姿とは到底思えない。


楽天に関する一連の報道で笑ったのは、数日前の新聞記事。TBSのことを「名門放送局」と表現していた。なにをもって“名門”とするのか。歴史? 売り上げ? 視聴率?

TBSに“名門”という冠をつけたからには、この記者の頭には比較対照する局があったのだろう。それはどこなのか? 東京キー局? 経営不振にあえぐローカル局?

この表現でなにより確実なのは、記事を書いた記者は自分の所属する新聞社を“名門新聞社”と思っているに違いないということ。

テレビに新聞。“名門”の、このていたらく。希望は薄いな。



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