番組構成師 [ izumatsu ] の部屋


Yahooオークションで落札した本が届いた。

出直しといで!

 『 出直しといで! 』全6巻 一色まこと 著 小学館BIG SPIRITS COMICS


1987(S62)年から、(たぶん)1992年ころまで『 ビッグコミック・スピリッツ 』に連載されていた。


  主人公 森下茜 → 森下茜


高校三年生の茜を中心に、劣等生はもちろん優等生まで、男子も女子も生徒は全員、いやいや教師も学校全体、さらには親兄弟から街角の人々まで巻き込んで、ひたすら明るく、でも、ときには切なく、笑いと涙でくり広げられる“青春・学園・ラブコメディー”。「う~ん、昭和」って感じ。

懐かしいな。毎週、愛読してたっけ。
だけど、この漫画のラストを、ぼくは知らない。途中で休載になってしまったから。

「どうしたのかなぁ、いつ再開するのかなぁ」と思っていたちょうどそのころ、仕事で『 スピリッツ 』の編集長を取材。いい機会だと思って一色さんはどうしたのか尋ねてみると、編集長はその才能を高く評価した上で、こんな話をしてくれた。

「ぼくら編集者は、漫画家が気持ちよく描けるよう、可能な限りお手伝いをする。アイデアも出すし、お茶も入れれば、肩も揉む。でも、描くのは漫画家。描けなくなった漫画家をその場から引き上げることができるのは、結局、漫画家自身。だから、肉体的にも、知的にも、描き続ける体力がなければ、成功はしない。一色さんはその瀬戸際にいる」

厳しい世界だ。

漫画にしても、小説にしても、「あれ? あの人、どうしたっけ?」という人がいる。芥川賞や直木賞を受賞し、彗星のようにデビューしても、そのまま燃え尽きたのか、その後を聞かない人も多い。

「続ける“体力”かぁ。つらそうだなぁ。そう言えば、『 マカロニほうれん荘 』の鴨川つばめさんはどうしたんだろう?」

そのとき、ふと、そう思ったっけ。


その後、連載が再開される前に、ぼくは『 スピリッツ 』を読まなくなり、『 出直しといで! 』がどうなったのか、「 一色まこと 」という漫画家が瀬戸際を切り抜けたのか、知らずにいた。

『 出直しといで! 』がコミックスとして出ていることを知ったのは、つい最近。そして、本日、我が手元へ。いやいや、嬉しか。


で、読み返す前にネットで検索してみてビックリ! 
「 一色まこと 」さんは女性だった!

   → 一色まこと - Wikipedia

読んでいるときは、ぜっぜん気がつかなかったなぁ。
『 鋼の錬金術師 』の荒川弘さんが女性だということは、そのタッチからなんとなく「そうじゃないかな」と思っていたけれど。


一色まことさんが『 花田少年史 』という作品で1995年に「 講談社漫画賞 」を授賞していることも、きょう、知った。同作品は、アニメ化もしている。まったく知らなかった・・・・・・見たかったなぁ。

さらには、今現在、『 週刊モーニング 』に『 ピアノの森 』を連載中!

“瀬戸際”から、見事、脱出したんだなぁ。
一色さんとは、もちろん一面識もないけれど、なんとなく嬉しくなった。

でも、平成10年から続いている『 ピアノの森 』は、これまで数回(長いのは2年半)の「休載」期間があったそうだ。

表現し続けるって大変だろうなぁ。

一色さん、がんばってください!


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「マカロニほうれん荘」好きでした。
鴨川さんは一時「東京ひよこ」というペンネームで「プロスパイ」という漫画を書かれていたことがあります。
実はその連載開始当初から、私はたまたまそれを読んでいたのですが、ペンネームの印象といい、作品の雰囲気と言い「鴨川つばめではないのか?」という噂がすぐに立ちました。
そして最終回でその事実をご本人が認めたという ややいわく付きの作品です。
漫画家って、ハードワークですよね・・・締め切りが厳しいし、人気商売でもあるし・・・。
でも休載期間を設けてでも、良い作家さんには息長く作品を創作し続けていってほしいです。
鴨川さんは細々と書かれているようですよ~。

2005.12.15 09:37 URL | nonkey37 #79D/WHSg [ 編集 ]

★nonkey37さん

>「マカロニほうれん荘」好きでした。

おもしろかったですよね~。
「トシちゃんになりたい!」と本気で思っている友人がおりました。なれたかなぁ。

>鴨川さんは一時「東京ひよこ」というペンネームで「プロスパイ」という漫画を書かれていたことがあります。
>実はその連載開始当初から、私はたまたまそれを読んでいたのですが、ペンネームの印象といい、作品の雰囲気と言い「鴨川つばめではないのか?」という噂がすぐに立ちました。
>そして最終回でその事実をご本人が認めたという ややいわく付きの作品です。

ぼくはその漫画を読んでませんが、鴨川さんが違うペンネームで描いていたというウワサは聞いたことがあります。
そうですか~、そういう作品があるんですね。読んでみたいなぁ。

>漫画家って、ハードワークですよね・・・締め切りが厳しいし、人気商売でもあるし・・・。
>でも休載期間を設けてでも、良い作家さんには息長く作品を創作し続けていってほしいです。

『こちら亀有公園前派出所』みたいな、化け物のような漫画は少ないですもんね。
ホント、描きたいものを、自分のペースで、がんばってもらえるといいなぁ。

>鴨川さんは細々と書かれているようですよ~。

あら? ホントですか? ゆくえ知れずみたいな話でしたけど。
あの絵をまた見てみたいです。

2005.12.15 09:57 URL | izumatsu #79D/WHSg [ 編集 ]













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