番組構成師 [ izumatsu ] の部屋

♪今日のBGM=Grateful Dead 『 So Many Roads』

まだ朝8時。

日記を書く時間ではないけど、今日は午前中に出かけて帰りは深夜。
時間のあるうちに、書いておこう。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「昔の女性関係をばらされたくなかったら、3000万円、用意しろ」

40歳そこそこの教師ふたりが他校の校長を脅して逮捕された。
アホとしか言いようがない。

ふたりは一歳違い。高校の先輩後輩で共に柔道をやり、国体にも出場。
勤務先の学校では、生徒の生活指導や進学指導を担当するなど、生徒たち、保護者たちにも人気・人望のある教師だったという。

「信じられません。生徒のことを考えてくれる先生です」

教え子たちの言葉は、戸惑いを隠せない。
それはそうだろう。授業をするだけではない。自分たちの進路を共に考えてくれる、生徒にとっては一番身近な先生なのだ。

「消費者金融に借金があり、金に困ってやった」

脅した理由。
アホとしか言いようがない、再び。

ふたりそろって金を借りたのか、一方が困り、他方が力を貸そうとしたのかはわからない。
しかし、やりよう、助けようがもっとたくさんあるだろう。
思考&行動が短絡きわまりない。

他人の弱味につけ込み、あぶく銭を巻き上げようとする。
卑劣きわまりない。

中学教師の友人を思う。教育現場は、今、大変だ。
荒れる、自らに閉じこもる、子どもたち。
そのメンテナンスは、彼ら教師に任されているのが実情だ。

さらに教師は、保護者の目、教育委員会の監視にさらされている。
八方ふさがりの中で、早朝から深夜まで、彼は駆け回る。

--うちの子が帰ってこないんですけど、

そろそろ就寝という頃、保護者から電話が入る。

--先生、捜してきてくださいよ。

「自分で捜しに行けよ、お前が親だろ! 正直、そう言いたい時もあるよ」

でも、車を駆って彼は出て行く。
それは、保護者のためじゃない。生徒がかわいいから、気がかりだから。それだけ。報酬があるわけでもない。

中学生。自らの処し方がわからない年ごろ。
なにもかもがおもしろくない。なにをどうしていいのか、わからない。
自らの体の変化をもてあます。

ぼくもその頃を経てきたから、わかる。
しかし、ぼくらと違うのは、今は多彩な誘惑があること。
バイク、車、麻薬、出会い系・・・。

いろんな可能性を考えながら、教師の友人は教え子を捜して夜の街を歩く。
暴力団員の溜まり場へ乗り込むこともたびたび。団員にすごまれ、脅されながら、子どもを連れ出す。

子どもはいっぱしの構成員のつもりだから、言うことなどきかない。
おとなしくさせようとビンタ一発!、とやると、彼の命運はそこで尽きる。
教育委員会へ、裁判所へ、「こんな暴力教師がいます」と訴えられる。

話を聞くたびに、大変だなぁとため息が出る。
先生は、学校にいようが自宅にいようが、どこにいようが先生だ。


校長を脅した教師ふたりも、生活指導担当として同じようなことをしていたはずなのに・・・。
子どもたち、保護者、そして教師たちの信頼を裏切った。
もう、取り返しはつかない。


脅迫電話をかける時、一回だけ“番号表示拒否”を忘れて、そこから足がついたとか。
やっぱり、アホとしか言いようがない。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


今から、他県の局で編集前の最終打ち合わせ。

まだ予定の時間よりかなり長い。
番組に入れたい要素やシーンを切ることがどこまでできるか。
その切りようによって、シェイプアップされ、見やすく分かりやすい番組なるか、あれこれごちゃごちゃ網羅されていて、結局なにがなんだか分からなくなるかが決まる。

さてさて、どこまで思い切れるかな?

番組構成師の部屋


“ネコ助-Aoi’s Room”

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おはようございます♪

>いろんな可能性を考えながら、教師の友人は教え子を捜して夜の街を歩く。
暴力団員の溜まり場へ乗り込むこともたびたび。団員にすごまれ、脅されながら、子どもを連れ出す。

Tちゃんの日常だね。
心の優しい人だから、子どもの目が荒んでいくのを見ているはつらいだろうと思います。
でも、そんなふうならちゃんと支えてくれる人たちも出てくるものだよね。

定年という区切りがあるのを忘れてました。
Tちゃんもそんなに定年まで遠くないところに来てるんだ。
どれだけ自分の心に恥じることなくやってきたのか、本当のところは自分にしかわからない。
それが恐いな。

2004.01.09 10:11 URL | 幻泉館 主人 #79D/WHSg [ 編集 ]

★幻泉館 主人さん、おいでませ。

>Tちゃんの日常だね。
>心の優しい人だから、子どもの目が荒んでいくのを
>見ているはつらいだろうと思います。

はい、“あの”Tちゃんっす。新任の頃から生活指導。
今や教育委員会&裁判所に顔がきく(にらまれてる?)存在のようであります。

>定年という区切りがあるのを忘れてました。
>Tちゃんもそんなに定年まで遠くないところに来てるんだ。

んだす。生涯一教師で通すか、昇格試験を受けるか、最後の決断を迫られる年代。
ま、あヤツは生涯一教師の道を歩むと思いますけどね。

>どれだけ自分の心に恥じることなくやってきたのか、
>本当のところは自分にしかわからない。
>それが恐いな。

定年があるのはうらやましい、と身近な人間がよく行っておりました。
定年って強制的な区切りがあると、否が応でも自分の来し方を
振り返らざるを得ない。そこで歩みの修正もできますね。
しかし、定年のないワタクシなんぞは、ぎりぎりまで動き、
振り返らずに去ることになるでありましょう。

それもコワイなぁ。

2004.01.10 10:22 URL | izumatsu #79D/WHSg [ 編集 ]













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