番組構成師 [ izumatsu ] の部屋


ワールドカップも中休みのきょう、プロ野球オールスター戦のファン投票の結果が発表になった。


  → パリーグ 出場選手一覧

  → セリーグ 出場選手一覧


選ばれた選手名をざっと見て、正直な感想は「小粒になったな~」。元々、プロ野球にあまり興味がある方ではないけれど、各チームのレギュラークラスは名前と顔が一致していた。でも、今は違う。スポーツ・ニュースを見ても、「あんた、だれ?」という選手ばかりだ。

たま~にゲームを見ても、どこか迫力に欠ける。緊迫感がない。それは見ている側に思い入れがないからかもしれないけれど。ファン投票で6人の選手を選出した阪神ファンのように満々たる思い入れがあれば、ゲームのおもしろさも違うのだろう。

ここ数ヶ月、プロ・バスケットリーグNBAのプレーオフ、そしてサッカーのワールドカップと、それぞれのスポーツの頂点を極める試合をずっと見てきて思う。野球って、のんびりしたスポーツだなぁって。

スポーツの持つ性格が違うから仕方ないのだろうけど、野球には瞬時の攻守の切り替わりというものがない。アウトを三つ数えるまで、守る方は守るだけだし、攻める方は攻めるだけ。「投手はバッターを攻めているんだ」とか、「攻撃は最大の防御だ」という言い方もあるけど、それは精神面の話で、スポーツの形としてはアウト三つの間のパターンは固定されている。

バスケットも、サッカーも、攻守がめまぐるしく入れかわる。絶好のチャンスが瞬時にピンチと変わる。ということは、その逆もあるということだ。見る側にも「息の抜けなさ」を強要するバスケットやサッカーに比べると、野球のなんとのんびりしていることか。別に野球を非難してるワケじゃない。そこに野球の良さを見いだすファンも数多いのだから。

しかし、大リーグの試合を見ることができるようになった今、日本のプロ野球はどうひいき目に見ても分が悪い。バスケットもサッカーもそうだけど、超一流の選手と日本のプロとの違いは、「強さ」と「速さ」だと思う。それは肉体の差もあるけれど、大きいのは裾野の広がりじゃないかしらん。

きょう、ファンによって選出された「オールスター」は、パリーグが12名、セリーグが11名。チームは両リーグ6チームずつだから、単純に平均すれば1チームからふたりずつ選ばれる勘定になる。ずいぶんと競争の度合いが低い「スター」たちだ。

アメリカのプロ・バスケットリーグNBAは、日本のプロ野球のようにふたつのカンファレンスに分かれ、それぞれ15チーム。バスケットのスターターは5人だから、オールスターにファン投票でひとりも選ばれないチームが両カンファレンス合わせて最低20チームあることになる。

トップ中のトップのクラスで、なおかつこの門の狭さ。選出されたプレイヤーは、実力・人気ともに飛び抜けた「スター」たちだし、オールスター・ゲームは1試合のみ。だから、試合に出ることなく終わる選手もいるが、選ばれたこと自体に誇りを持つことができる。

日本のプロ野球は、数年前にようやく1試合減って、今、2試合形式。1試合にしちゃえばいいのにと思うのだけど、水増しの試合でも客が喜ぶと思っているのだろう。だから、選手たちの中には、オールスター戦に選ばれると「せっかくの休みがムダになる」と思う連中も増えてくる。

野球界のドンたちは、今でも球団の数が多すぎるからその数を減らし、1リーグ制にしたい意向を持ち続けているようだ。1リーグ、6球団程度の「プロ」の中から選ばれる「スター」、そこにどんな魅力を持てと言うんだろうか?


ハードルを、そして志を、もっともっと高くして欲しい。

中田英寿選手が現役引退を発表したのも、同じサッカーというスポーツに生きる仲間たちの志の低さをはっきりと知ったからなんじゃないだろうか。


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こんばんは♪

中田選手の引退声明は驚きました。

>中田英寿選手が現役引退を発表したのも、
>同じサッカーというスポーツに生きる仲間
>たちの志の低さをはっきりと知ったからな
>んじゃないだろうか。

私もそんな印象を受けました。
それがさらにショックです。

2006.07.03 23:01 URL | 幻泉館 主人 #79D/WHSg [ 編集 ]

こんばんは。中田の引退は重要な問題を提示したのだと思います。野球界のイチローとサッカー界の中田、二人の天才が果たした役割はいったいなんだったのか。チームプレーということを考えればはるかにサッカーの方が野球よりも大切なように思えるが、ワールドカップではチーム一丸なんてそのかけらなんて見えなかった。個人主義の発達が責任を忘れた利己主義に陥り、われわれの共同空間を崩していく。最小の単位である家族までが自らの手で自分の家族を壊していく。困った時代になってしまいました。ところで、中田が描いていたサッカーの戦術(共同想像空間)は仲間の想像空間に一致していなかった。ストイックなサッカーに対する中田のおもいは仲間達のおもいをはるかに超えていってしまっていた。どんなサッカーをやるのか。今ある技術をどうしたら100%使えるのか。何もかもがあいまいでした。あいまいなものにおもいは寄せられません。目的と手段の見えぬ共同創造空間は崩壊を待つしかないのか。でも、この経験を通して、日本人の個性を生かしたチーム作りをしようとしている。もう少しこの総括には時間がかかりそうです。僕自身、中田選手の引退の是非は謀りかねている。

2006.07.04 00:38 URL | アロン #79D/WHSg [ 編集 ]

★幻泉館 主人さん

>こんばんは♪

ほい、おいでませ。

>中田選手の引退声明は驚きました。

>>中田英寿選手が現役引退を発表したのも、
>>同じサッカーというスポーツに生きる仲間
>>たちの志の低さをはっきりと知ったからな
>>んじゃないだろうか。

>私もそんな印象を受けました。
>それがさらにショックです。

そんな感じがしましたね、引退のニュースを聞いて。
しかし、他のこともできる、できると思えるってのはすごいね。

2006.07.04 14:29 URL | izumatsu #79D/WHSg [ 編集 ]

★アロンさん

>こんばんは。

ほい、おいでませ。

>チームプレーということを考えればはるかにサッカーの方が野球よりも大切なように思えるが、ワールドカップではチーム一丸なんてそのかけらなんて見えなかった。

個人を鍛えた上でのチームプレーが必要なんでしょうね。まだまだ「個」の力が不足しているのは歴然としてましたもん。

>個人主義の発達が責任を忘れた利己主義に陥り、われわれの共同空間を崩していく。最小の単位である家族までが自らの手で自分の家族を壊していく。困った時代になってしまいました。

個人主義と利己主義とは違うんですけど、ごっちゃに考える人が増えてきましたよね。「愛国心」を声高に叫ぶ人たちも、「個人主義=利己主義」と勘違いしてる。自らの行動に責任を持つことが個人主義なんすけどね。

>ストイックなサッカーに対する中田のおもいは仲間達のおもいをはるかに超えていってしまっていた。どんなサッカーをやるのか。今ある技術をどうしたら100%使えるのか。何もかもがあいまいでした。

中田選手も、もどかしかったでしょう。多くを求めても得られるとは限らないという思い切りは必要でしょうが、スポーツの世界でそれを言うとそこで終わりですから難しいっすね。

>この経験を通して、日本人の個性を生かしたチーム作りをしようとしている。もう少しこの総括には時間がかかりそうです。僕自身、中田選手の引退の是非は謀りかねている。

ぼくは「あぁ、やっぱし」と思いましたよ。中田選手は区切りのいいところ(選手生活10年とか、30歳とか、Wカップとか)で辞めそうな人だと、勝手に思っておりましたから。


2006.07.04 14:38 URL | izumatsu #79D/WHSg [ 編集 ]













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